【海の外来種】日本で100種超す 最新調査で判明[朝日]26/05

朝日新聞の記事によると…

「海の外来種」日本で100種超す 最新調査で判明 温暖化も影響

 日本の海にもともと生息しない「外来種」が、記録の残る江戸末期以降で100種以上、国外から入り込んでいたことが最新の調査で明らかになった。貝や甲殻類、ホヤなどで、国内に定着し、繁殖しているものも多い。専門家は「在来種が駆逐され、海の生態系そのものが変わってしまう恐れがある」と指摘する。

(略)

 今回、国外からの侵入が確認された「海の外来種」は計112種。船に付着して運ばれるなど「意図せずに移入されたもの」が77種、釣りエサ用の外国産ゴカイ類など「意図的に導入されたもの」が35種だった。

[全文は引用元へ…]2026年5月24日 12時00分 有料記事専任記者・山本智之

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【朝日新聞さんの投稿】

https://www.asahi.com/articles/ASV5R2G61V5RIIPE002M.html?ref=tw_asahi

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編集部の見解

「海の外来種」100種超えで見えてきた日本沿岸の変化

日本の海に、本来生息していなかった「海の外来種」が100種以上確認されていたことが、最新の調査で明らかになりました。調査を行ったのは海洋生物学者らでつくる「日本ベントス学会」の研究チームで、江戸末期以降に国外から侵入した海洋生物は計112種に上るとされています。

確認されたのは、貝類や甲殻類、ホヤなどさまざまな海洋生物です。そのうち77種は船舶への付着などによる「非意図的な侵入」、35種は釣りエサなどを通じた「意図的な導入」だったとされています。

特に注目されているのが、地中海原産のムラサキイガイです。以前から本州以南で確認されていましたが、近年では北海道でも急増していることが判明しました。研究者は、地球温暖化による海水温上昇が分布拡大の背景にあるとみています。

これまで外来種問題というと、ブラックバスやアライグマなど陸上の生物が話題になることが多かった印象があります。しかし、海でも同じように外来種が広がっていることに驚いた人は少なくないかもしれません。

しかも海の問題は、陸上以上に変化が見えにくい部分があります。一般の人が日常生活で海中の生態系を直接見る機会は少なく、変化が進んでいても気付きにくいのが現実です。そのため、気付いた時には在来種が減少し、生態系そのものが大きく変化している可能性もあります。

今回の調査では、江戸末期の1861年に長崎港で確認された外来種が最古の記録とされています。つまり、日本はかなり昔から国際物流を通じて外来生物を受け入れてきたことになります。ただ、現在は当時とは比べものにならない規模で物流が拡大しており、その影響も大きくなっているのでしょう。

「物流の拡大」が生態系まで変える時代に

今回のニュースに対するコメント欄では、「物流の拡大はモノだけでなく生態系まで運ぶ時代になった」という意見が印象的でした。

確かに、現代社会は世界中の物資が高速で移動することで成り立っています。食料、工業製品、エネルギー資源など、あらゆるものが海上輸送に依存しています。しかし、その裏側では、船舶に付着した生物やバラスト水などを通じて、意図せず海洋生物まで移動している現実があります。

以前であれば、遠く離れた海域の生物が日本近海へ入り込む機会は限られていました。しかし現在は、大型貨物船が世界中を頻繁に行き来しており、海洋生物の移動も加速しているようです。

さらに、近年は海水温上昇も重なっています。本来であれば日本近海では生き残れなかった外来種が、温暖化によって定着しやすくなっている可能性も指摘されています。今回のムラサキイガイの北海道拡大も、その一例とみられています。

こうした話を聞くと、「温暖化」と「国際物流」が別々の問題ではなく、互いに影響し合っていることが分かります。物流によって外来種が運ばれ、温暖化によって定着しやすくなる。結果として、長い時間をかけて海の生態系が変わっていくわけです。

一方で、こうした変化はすぐには生活へ影響が見えにくい部分もあります。しかし、コメントにもあったように、生態系への負荷は時間差で生活コスト側へ返ってくる可能性があります。

例えば、漁業資源への影響です。在来種が減少すれば、漁獲量や漁場環境が変化するかもしれません。また、外来種による養殖設備への被害や、港湾設備への悪影響なども懸念されています。その結果、最終的には水産価格やインフラ維持費など、私たちの生活にも影響してくる可能性があります。

コメント欄では「見えないコスト」への不安も

今回のニュースでは、「外来種問題は地味に見えて実はかなり深刻なのではないか」という声も少なくありませんでした。

特に、「物流の恩恵だけでなく負荷も同時に広がっている」という点に危機感を持つ人が増えているように感じます。便利さや低価格を支えている国際物流ですが、その裏側では、生態系変化や環境負荷といった見えにくい問題も積み重なっています。

また、「海の変化は見えにくいからこそ怖い」という意見もありました。確かに、山林や街中なら異変に気付きやすいですが、海の中で何が起きているかを一般人が把握するのは簡単ではありません。そのため、問題が表面化した時にはかなり進行している可能性もあります。

さらに、最近は気候変動や資源問題への関心が高まっていることもあり、「今後さらに外来種が増えるのではないか」と不安視する声も見られました。特に日本は海に囲まれた国であり、港湾物流への依存度も高いため、世界情勢や環境変化の影響を受けやすい立場にあります。

私は今回の件について、単なる生物学の話というより、「便利さの裏側で何が起きているのか」を考えさせられるニュースだと感じました。物流の発展は生活を豊かにしましたが、その一方で、生態系や環境へ長期的な影響を与えている可能性もあります。

今後は、経済効率だけでなく、環境や生態系への影響も含めて、どこまで管理していくのかが重要になっていくのではないでしょうか。

執筆:編集部

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