概要
2023年4月、東京都港区六本木の路上で、日本人女性が外国人観光客の男性に顔を殴られ、全治約3週間のけがを負う事件が発生した。
警視庁はフランス国籍の当時23歳の男性を傷害容疑で逮捕したが、その後、男性は釈放されていたことが判明している。
事件の映像はSNSで拡散され、暴力行為への批判に加え、外国人観光客による犯罪への対応や司法の透明性についても議論が広がった。
■ 弁当の弁償を求めた女性を殴打
FNNプライムオンラインなどの当時の報道によると、事件は2023年4月16日、六本木の交差点付近で発生した。
日本を旅行していたフランス国籍の男性らが、歩いていた20代の日本人女性とぶつかり、女性が持っていたコンビニ弁当を落としたことからトラブルに発展した。
女性が弁償を求めたところ、男性はその場を立ち去ろうとしたという。
女性が後を追うと、男性は女性の顔を拳で殴った疑いが持たれている。
女性は顔面打撲で全治約3週間のけがを負った。
男性は現場から逃走したが、暴行の様子を撮影した動画がSNSで拡散。女性からの被害届を受けた警視庁麻布署が捜査を開始した。
警察は防犯カメラをたどり、男性が宿泊していた港区内のホテルを特定。4月18日に傷害容疑で逮捕した。
男性は取り調べに対し「覚えていないので分からない」と供述し、容疑を否認していた。
■ 逮捕から6日後に釈放、その後は?
事件には続報がある。
FNNプライムオンラインは2023年4月24日、男性が警視庁麻布署から釈放されたと報じた。
男性は逮捕後に検察庁へ送られ、東京地方裁判所が勾留を認めていたが、4月24日午後に身柄を解放された。
釈放について、一部では被害女性との示談が成立した可能性も報じられた。しかし、釈放理由や示談成立の有無、刑事処分の内容は明確になっていない。
2026年10月24日時点で確認できる公開報道では、その後の起訴・不起訴の判断や刑事裁判の判決について、新たな情報は確認できなかった。
なお、釈放されたことが直ちに不起訴や無罪を意味するわけではない。
■ SNSでは怒りと批判、釈放にも疑問の声
事件当時、X(旧Twitter)では暴行の様子を捉えた動画が拡散され、女性への暴力を非難する声が相次いだ。
ネット上では「女性の顔を殴るなんて許せない」「弁当の弁償を求めただけで殴られるのは怖い」「日本を旅行するなら日本の法律を守るべきだ」といった趣旨の意見が寄せられた。
さらに、男性が釈放されたことが報じられると、釈放の理由や処分内容が明らかにされていない点について、説明を求める声も上がった。
一方、フランス人からも批判の声が上がった。
J-CASTニュースによると、日本在住のフランス人YouTuber、オレリアンさんは2023年4月19日、事件に関する動画を公開。
フランス国内でも映像が広がり、多くのフランス人が怒りや悲しみを感じていると説明した。
オレリアンさん自身も、外国人が日本で築いてきた信頼を損なう行為だとして強く批判。日本社会に溶け込もうと努力している外国人まで一括りに見られることへの懸念を示した。
■ 事件から3年以上、最終的な司法判断は確認できず
今回の事件は、落とした弁当の弁償を求めるという日常的なトラブルから、全治約3週間の傷害事件に発展したものだった。
警察は拡散された映像や防犯カメラの記録などを手掛かりに男性を特定し、逮捕に至った。
しかし、その後確認できる報道は2023年4月24日の釈放までで、刑事処分の結末は明らかになっていない。
事件そのものへの批判だけでなく、被害者の救済、外国人観光客による犯罪への対応、司法手続きの透明性についても関心を集めた事例となった。
編集部[26/10/24]
Xより
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